カナディアンロッキーのとある田舎町に住み着いた管理人のなんてことのない日々。

2011/07123456789101112131415161718192021222324252627282930312011/09

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
11,000er(イレブンサウザンダー)、フィートなので3353m。日本で言う3000メートル峰っていう感じでしょうか。それほど高い山がないカナディアンロッキー(最高峰ロブソンで3954m)では、山好きの心をくすぐる言葉です。

レイクルィーズエリアの11,000erといえば、レフロイ、ビクトリア、テンプルの3巨峰。その中でも最高峰のテンプル山、3543mに挑戦してきました。僕にとっては初めての3000m越え(今までの最高はアボットパスの2922m)、長年の念願かなったりです。

写真はこちらから。
http://www.facebook.com/media/set/?set=a.1696799599756.69245.1830858203&l=3e09c11b92&type=1

テンプル山のトレイルヘッドはモレーンレイクからラーチバレーを経由したセンチネルパス。メンバーは職場の同僚、クリス、クリスチャン、ダニエル、カイラ、僕の五人。朝5時集合で6時にモレーンレイク発。今日の面子は皆足が速い(長い!)のでパスまでは2時間弱で到着、ここからさらに930mほどスクランブルで上を目指します。それにしても朝のラーチバレー、ミネスティマレイク、センティネルパスはきれいでした。朝焼けに染まっていくテンピークスの眺めも最高。でもこの先にはもっとすごい景色がまっているはず。

まだこの時期には雪と氷が残っているのを想定して、今日のリーダークリスのバックパックは防寒着など個人装備に加えてアイスオックス、クランポン、プラスティックブーツまで詰め込んで70リットル満載、食器やストーブ、燃料などは僕のバッグに詰め込んでいるものの、その約2倍の20kg近くの重量です。それなのにパーティーの中で格段に速いスピードでトップを登って行きます。さすがアコンカグア(約7000m)を制した男、只者ではありません。

他のメンバーも初心者ということで自分の水と食料、防寒具だけという最小携行品だけとはいえ、さくさくと登っていきます。ペース上がりすぎてばてなきゃいいけど、、、。

ルートは思ったよりはっきりとトレイル痕があり良好。迷って岩の壁にぶつかる心配はなさそうです。
急ながれ場をずるずるすべりながら上がっていくと徐々に山の向こうの山々が顔を出してきました。高いところに上がるとこれが気持ち良い。先週登ったロックウォール(フローレイク)もテンピークスの後ろに見えてきました。前回向こうからテンピークスを確認、これで位置関係をばっちり把握です。憧れのアシニボインもくっきりと見えて大満足。

右側に目を向けるとホースシューグレーシャーの奥の方にはハンガビー山やオーエン山、ヤクネスなどのレイクオハラ周辺でおなじみの山々も顔を出してきます。来週はオハラでキャンプ(予定)、そちら方面を見ながら楽しみが膨らみます。さらに右にはバス氷河がくっきり、その上にあるワプティック氷原や、その氷原をはさんでバス氷河の裏にあるデイリー氷河(タカカウの滝の水源)もきれいに見えて大感激です。この高さまで上がるとロッキー山脈の氷原氷河が無数に目に飛び込んできます。もう、すばらしい!!!

もうあと高さ100mくらいかな、というところでメンバーの一人クリスチャンに異変。急ながれ場となれない雪で、恐怖が襲ってきたよう、リーダークリスと二人で前後して彼をサポート、斧で雪を切ってあげてステップを作りながらゆっくりルートを登ります。

センティネルパスを出てちょうど4時間、モレーン出発からは6時間、12時ちょい過ぎに頂上到着!。雪庇の芸術作品がまずは出迎えてくれました。

全方位360°の景色はもう言葉も出ません、山々も湖も全てが眼下に広がっています。平らなところがなく滑りやすい雪の斜面しかない頂上、エッジに立たないよう、滑らないよう新調に足場を固めてランチ準備。気温は2度、日が照っていて風もほぼないのでそれほど寒くありません、この時期としてはきっとコンディションは最高です。

あとから登ってきた二人組にお願いして頂上で記念撮影、面倒な足場で三脚使わずにすみました、ありがとうございます。

どれだけ眺めていてもあきない風景、すごいという言葉すら通り越しているのでただただ唖然、ここで一晩明かしてみたい、、、。

ゆっくりコーヒーまで楽しんでから(風がなかったのに感謝)下山開始、名残惜しい。

帰りはルートを踏み外してしまったらしく険しい岩場へ、やむを得ずいくつかの岩場をクライムダウン、僕とクリスは楽しいけど他のメンバーにはたいへんだったかな、申し訳ない。

ようやく一般ルートに抜けて、センティネルパスでゆっくりしてから一気に下山。下りもみんな早い早い、クリス以外特に鍛えているわけでもないみんななのに、よくそのペースでひざが壊れないものだな、と感心します。若さか、人種の違いか、、、? 夕方6時ちょうどモレーンレイクへ到着、長いようで短い12時間でした。


宇宙に行った宇宙飛行士の人生観が変わるとはよく言われるけれど、地上でも高みに上がれば上がるほど人生観(宇宙観)、考え方、いろんなものに影響されるようです。うまくいえないけれど新しい一日が始まったようでした。

スポンサーサイト
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。